国語教師の橋本武先生

数年前、とある夕方の情報番組で、伝説の灘高国語教師と呼ばれている当時97、8歳の橋本武という名前の先生のインタヴューをみました。

私、その時その先生のことを知らなかったんですが、なんと東大合格日本一へと導いたすごい先生とか∑(゚Д゚)

ていうか、昔は灘高が公立高のすべり止めだったとのこと。今では信じられない事です。

そのインタヴューでは中勘助の「銀の匙」という小説を使って国語の授業を進めた話とか二十四節気を教えた話など、とてもためになるものばかりでした。

いかんせん、数年前の事なので自分の記憶が曖昧ですが、一つだけ、とても印象に残った話があるんです。

ゆとり教育についてどう思うかというインタヴュアーの質問に、ゆとりというものは、水準以上の事をやって初めて生まれるものなんです。という内容の事を答えておられました。

ゆとり教育の“ゆとり”は怠けると意味を履き違えている方が多いというニュアンスの話もしておられました。

まさに、ゆとり教育の意味を誤解していた私。

とにかくゆとりというものは、水準以上の事をやって初めて生まれるという言葉に私はその時衝撃を受けました。

なるほどなーって。

この言葉、子供の勉強だけでなく仕事にも共通して言えるような気がします。

遊んでいて、はたまたさほどの努力もせずにいいパフォーマンスを期待する事がおこがましく、土台無理な話で、当然の事ながら、良い結果を望むなら、努力せねばならないという超当たり前の事を再確認しました;^_^A

この“ゆとり”という言葉の意味の奥深さ…。

そのインタビューを見てから、子供に言いました。

「うちは今日からゆとりを持つためにゆとり教育を施す」と。

子供はいやーな顔をしてましたが…😁

でもね、突き詰めて考えていくと、自分の周りにいるちょっと凄いなーって感じるゆとりのある人たちに対して、やみくもに羨ましいとか妬ましいとかいうネガティブな感情が湧き出なくなってくるんです。

だって、その凄い人はきっと泥臭い努力をしてきただろうから。

果たして自分はその努力を買って出る事ができるのかと、自問自答してみたりなんかして。

とても素直に他者を尊敬できる自分になり、また謙虚にもなっていきます。

元来ひねくれ者の私ですが、自分が素直な人間像に近づけた事は喜ばしく、この先生の言葉は心に刺さりました💘

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心理学者 岸田秀先生

みなさん、自分って要領が悪くて損ばかりしてるなーって思った事ないです?

恥ずかしながら私は、週に一度は思ってたような気が😱

ものぐさ精神分析という本のセルフ・イメージの構造という構にあった一文。

脳裏に焼きつきました。

自分は人一倍生きるのが下手だと思っている者とは、うまく立ち回ってうまい汁を吸いたい欲望が人一倍強い者である。という文章。

少し手厳しいご意見ですが、これは本質をついてるなーって思いました💦

「生きるのが下手な人へ」という本が過去に売れたらしく、それについての考察の一文ですが、他にもちょっと耳が痛くなるけど納得させられる見解が述べられています。

文庫本で417ページある中の一文だけの抜粋なので、他にもたくさん興味深い話が詰まっております。

例えば、いつも忙しがってる人に対する作者の感想とか。読み応え大です。

私、今までたくさん本は読んできたつもりですが、この本は一押しです。

本当の意味で言い訳しない自分、等身大の自分というものを獲得できる一助になると思います。

ものぐさ精神分析 改版/中央公論新社/岸田秀posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング7net

生物学者のジャレド・ダイアモンド先生

ずーっと前から疑問に思っていた事があって、なぜアフリカの人たちはいつまでも貧しいのか。

自分が子供の頃から、アフリカへの募金のCMを見るんだが、もう、相当長い年月世界中から支援を受けているのでは?

なぜ、ヨーロッパ人は世界の国々に先駆けて、高度な文明社会を築く事ができたのか。

この問に答えてくれたのが「銃・病原菌・鉄」(上下)という書。

作者は生物学者でハーバード大学卒のカリフォルニア大学の教授というすごい方。

データ満載の実に論理的な文章で、気楽には読めないけど、私が長年心に培ってきた疑問を説得力ある内容で解き明かしてくれています。

ヨーロッパ人がアフリカ大陸を植民地化できたのは、白人の人種主義者が考えるように、ヨーロッパ人とアフリカ人に人種的な差があったからではない。それは地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない。という一文。

世界の文明や貧困の差は、その土地の自然環境の差に大きく左右されている事の理解を深め、人間そのものは大差ないというちょっと嬉しい答えに導いてくれる感動の一冊でした。

この本の表紙、二つ並べるとつながるんだよ💓

銃・病原菌・鉄 上巻 /草思社/ジャレド・ダイアモンドposted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング7net

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なんかさ、自分の頑固な思い込みとか価値観に一石を投じてくれる本はありがたい存在です😀