「攘夷」で沸騰している故郷の長州藩に籍をおいて江戸で西洋兵学を教え始めた蔵六。

以前のまま、徳川家に所属していても開明国家になっていたと推測できたはずなのに、あえて待遇も悪く、危うささえ感じられる長州藩を選んだことに、「四民平等」の思想、もしくは武家階級を壊したい信念のようなものを感じました🔥

「攘夷」の革命エネルギーを、従来の社会の秩序そのものを一新させる方法として捉えた当時の先覚者たちの頭脳に脱帽です🙀

そんな時期にオランダ医師のポンペが来日し、イネを始め、多くの日本人医師たちに西洋医学を伝授しています。

ペリー来航以来日本国が混乱し、その後イギリス・フランスも加わり、暴利をむさぼろうとする強国を批判していたことや、オランダ国王から正式に幕府へ世界の大勢の変化とその助言がなされていたことは、本当に感動ものです😂

徳川家康から朱印状を得てからずっと良好な関係でもって貿易を続けてきたオランダという国🌷
改めて親近感を覚えました。先日、テレビでオランダ大使館が紹介されていて、その館内には朱印状の複製が飾られているそうです。心がなごみます☕

次に、伊藤博文や井上聞多ら五人の英国への秘密留学についての相談を、桂小五郎は口の硬そうな蔵六を選んでいた事、そして、実際に留学の協力をしてゆく様子がつらつらと描かれています。

金策の事など、何だか合理主義的な発想だけでは対処しきれない矛盾多き活動も不本意ながらやってのけたのでしょうか。

秘密留学生を見送るシーンで出る蔵六の名言。「戦うにはまず敵を知らねばならぬ」。このはっきりとした目的意識があればこその苦労だったのかもしれないと、しみじみ思いました。

桂小五郎の逃亡生活を助けた勘助・直蔵兄弟に、桂が自分の居場所を伝えるべく選んだ相手が、まだ縁の浅い蔵六だった事。
人の信頼関係って時間だけではなく、案外、関わり方次第でそこそこ築く事のできるもののように感じました⭐

身分の低かった蔵六が桂によってどんどん重職に抜擢され、上士にまで上りつめた時、その周囲にいる人々からの反感もあったようです。

そんな逆風の中でも、最新の武器を用意するなど、優れた戦略を立て、皆を説得し、四境戦争に勝利していく様子、結果、皆の心をつかんでいく流れは、もう、ヒーローものです💫

この人物の人柄に、もう少し明るさや楽しい雰囲気があれば、何となく今もっと有名だったような気がします。(まぁ、有名なんですけどね💦)

苦渋の決断なのか「大島は捨てます」という蔵六の台詞の後に、高杉晋作が藩の命令なしにたった一隻の小軍艦で大島にある幕軍の四隻の大きな軍艦を追い落としたという有名な奇襲攻撃の話が続きます。この英雄が登場すると、何だか随分楽しく読み進める事ができます。

高杉晋作と蔵六は私的にはあまり関わりがなかったようですが、志を同じくするそれぞれの偉業によって、言葉交わさずともお互い心の深い部分で認め合っていたんだろうなぁと想像いたしました👀

花神(中巻)はこの四境戦争までです。下巻では武士の世が終わりを告げ新政府誕生への道のりの話へと続きます。楽しみです〜(^O^)/

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